有機JAS規格の農産物は、一般農産物よりも厳しい基準により、育てられた農産物です。
一部農薬や化学肥料の使用は認められていますが、国の一定基準をクリアした農産物であるため、安全に調理、食することができる農産物です。
有機JASマークについて
有機JAS規格は、2001年より登場したまだ新しい制度です。
有機やオーガニックという表示だけでは、本当か嘘なのかわかりません。
しかし、有機JAS規格認証の農産物であれば、国の一定基準をクリアした有機農産物だということになります。
また、有機JASマークのない農産物に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示ができないばかりか、法律で禁止されています。
有機JASマークのある農産物は、比較的安全です。
有機JAS規格の農産物は、農薬を100%を使っていないという意味ではなく、一部人体に影響の少ない農薬や化学肥料の使用を認めているものです。
つまり、完璧に安全ではないですが、ラベルがないものより安全です。
海外でのオーガニックラベル
海外では、有機JAS規格と同等の制度を有する国として、アメリカ、オーストラリア、スイス、EU諸国などが存在しています。
アメリカ:USDA オガーニック
USDAは「United States Department of Agriculture」の省略で、米農務省からオーガニック認証が行われています。
フランス:ABラベル
フランスでは、有機マークはAB “Agriculture Biologique”と書いてあります。
ヨロッパ : グリーンラベル
ヨロッパの有機商品にて、グリーンの葉っぱが乗せています。
有機、無農薬野菜、減農薬、特別栽培野菜の違い
有機JAS規格の農産物は、その認証を取得するのに多額の費用がかかります。
農薬を使っていないという証明ばかりではなく、年に一度の調査もあり、農作物を作るシステムそのものを全て認証しています。
そうした手間や費用が農産物の値段を押し上げてしまうと考える場合は、有機JAS規格よりも厳しい基準で、無農薬を全く使用しないブランドも存在しています。
例えば、おかやま有機無農薬農産物ラベルは一番厳しい認証です。一切農薬を使っていない商品になります。
但し、認証を取得するのに、お金は払えない農家さんも沢山いますので、無農薬という言葉でPRして、野菜や果物を提供しています。
そこは、本当に農薬を一切使っていないのは証明でないので、地元の農家との信頼関係になります。
ラベルの種類をまとめると
種類 | 安全性 |
減農薬野菜 | 農薬で育ったものより安全ですが、農薬はまだあります。 |
無農薬野菜 | 生産者の信頼関係によります。 |
有機野菜 | JAS認定で、農薬の使用が制限されていますが、比較的安全です。 |
特別栽培野菜 | 減農薬と同じですが、化学肥料の窒素成分も50%以上節減する必要があります。 |
とにかく、有機JASはある程度安全という考えは間違いありません。
理想的なのは、自分で有機野菜・果物を育ててみる、あるいは、信用ある生産者が作った有機野菜・果物を直接仕入れて食べたほうがいいでしょう。